いにしえの葉隠郷土芸能を今に伝える面 浮立。


佐賀地方の
浮立は、室町時代の頃より民衆的な神事として舞い伝えられており、佐賀県内には約200程の芸能が伝わり舞い継がれておりますが、その多くが「浮立」であり、
その中でも代表的な芸能が「面浮立」であります。
佐賀の面浮立の面は、鬼でありますが、しかしこの鬼面は決して人に害を及ぼすことはなく、むしろ人の生活を守り、また悪霊を退治する鬼として昔より民衆に親しまれ、また大切に扱われてきたものです。

浮立面の形態は阿(ア)・吽(ウン)の形からなっており、これは「神」「仏」の世界でも悪霊をはらう形態としております。例として、神社でみられる「狛犬」寺院でみられる「仁王像」あるいは「鬼瓦」などがそうであります。
この浮立面は口を結んだ「ウン」形の面が「男面」で、先頭で舞います。また、口を開いた「ア」形が女面 で男面の後ろについて隊列を組んで舞います。

「浮立面」は葉隠の里の象徴的造形として、また、家庭の守護神として尊ばれております。 梶原一龍は100余年、3代にわたって、この浮立の面を制作いたしております。


三代 面師 梶原 一龍



毎年秋に行われる面浮立。一体感あふれる舞いはまさに圧巻。